こども映画教室®︎って??
What is “Children Meet Cinema(CMC)” ??
こども映画教室®︎とは
映画との出会いが幸せなものであるように
こども映画教室は2004年に石川県金沢市で始まりました。小学校の授業に音楽や美術があるように、映画の授業があってもいい時代だと思いました。こどもにとって映画との初めての出会いが幸せなものであり、それによって映画を好きになってほしい、というのが始めた時の願いでした。
全国そして世界へと広がる活動
そして、2013年には活動拠点を東京に移し、任意団体として再スタートを切りました。団体のミッションは「こどもと映画のアカルイミライ」を目指すこと。活動の範囲も一気に全国に広がり、またワークショップの種類、対象年齢も広がってきました。東京国際映画祭や、なら国際映画祭などの国際映画祭からも映画教室の実施をオファーされるようになりました。2017年からはフランスの国際的映画教育プログラム「映画 100歳の青春」にも日本から初めて参加し、日本における唯一の正式な文化パートナーに認定されました。また、2010年に初めて金沢21世紀美術館において、映画教育を考えるシンポジウムを開催し、以後2015年からは、川崎市や横浜市において、毎年開催。映画教育についての議論や実践のフィードバックを行ってきました。世界的に映画教育に注目が集まっているなか、2023年からは東京国際映画祭主催で映画教育に関する国際シンポジウムも開催してきました。

公教育における映画教育
2019年からは一般社団法人こども映画教室として法人化。同年より文化庁の事業を受託し、全国の小・中学校へワークショップを届けています。すでに50校を超える学校に出向きました。また、こどもたちが学校を飛び出し、地元のミニシアターで映画鑑賞ワークショップを受ける文化庁の事業も受託しています。2020年には「こども映画教室」という言葉を商標登録することができました。

こども映画教室が大切にしていること
こども映画教室の独自のメソッドは
① 大人が手出し口出しをしない
② 本物の大人に出会う
というものです。こどもの自主性を尊重し、本物に触れる。こどもたちはチームの仲間と協力して面白い映画をつくるというゴールに向かって夢中になることで、映画と出会っていきます。大人が教えてくれない状況でこどもたちだけで映画を作るには必然的にコミュニケーション能力が身につきます。他者理解、合意形成を体験していきます。自分が映画づくりには必要とされている、と実感できます。同じ映画を観ても、感想を話し合うことで互いの違いを認め合うことができ、人と違ってもいい、と体感します。
こうして、こどもたちは自尊感情、自信をつけ、驚くほど成長していくのです。
蓄積される経験、映画人のネットワーク
2004年から多様なワークショップを実践、研究し、その方法を更新し、知識や工夫を積み重ねてきました。そこには諏訪敦彦監督を筆頭に、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した是枝裕和監督や、西川美和監督、五十嵐耕平監督といった国際的に活躍するたくさんの映画人、そして教育やワークショップの専門家の積極的な協力がありました。若手の映画人がスタッフとして参加し、それぞれに世界に羽ばたいていっています。
日本における映画教育はこれからますます必要になってくるのではないかと思います。

理事からのごあいさつ
代表理事 土肥悦子 〈どひ・えつこ〉
有限会社シネモンド代表/ワークショップデザイナー
「こども映画教室®」のお手本は映画『100人の子供たちが列車を待っている』に出てくるアリシア・ベガ先生の「こども映画教室」です。チリの極貧地区ポブラシオンに暮らすこどもたちは教室に通ううちに自信をつけ、目を輝かせていきます。「この国で一番つらい思いをしているのはこどもたちだから」「彼らの想像力を引出し、自分がこの世で唯一の存在であるという意識を持てるように」映画教室を開くのだとアリシア先生は言います。私たちは2004年にこども映画教室をはじめてから、初日に自信なさげにしていた子が最終日には堂々と舞台挨拶をする姿を何度も観ました。映画には人を育てる力があると痛感したのです。そんな映画教育を多様な環境にあるこどもたちのもとに届けていきたいと思います。
専務理事 諏訪敦彦 〈すわ・のぶひろ〉
映画監督/東京藝術大学大学院教授
映画づくりというのは不思議な体験である。たった数日、たった数週間の体験が何かとてつもなく大きく、強烈なものとして人生に刻まれてしまう。大人もこどももそれは変わらない。それは、必死に考えたり、全力で走ったり、ありえないことを想像し、泣いて笑って、おおよそ生きるために必要なありとあらゆる力を総動員して、もうひとつの人生を作り出す営みだからなのかもしれない。
すでに10年を超える「こども映画教室®」の体験を通して、私たちが実感したのは、それが単に「映画を教える」教室などではなく、とても言葉で解きほぐすことのできない豊かな人間教育の可能性を秘めているという確信である。
そして私たちは今その可能性を「新しい教育」として実現してゆくスタートラインに立っている。
理事 藤岡朝子 〈ふじおか・あさこ〉
山形国際ドキュメンタリー映画祭理事
ひとりひとりの人間が、新たな出会いで、変わっていく。出会い方によって、予測のできない自分を発見をしていく主体的な経験となる。わくわくする時間、未知に立ち向かう不安な時間、考えさせられる時間、人間を好きになっていく時間。こども映画教室がそういう場を作ってきていると思い、賛同してその活動を支持します。
理事 原悟 〈はら・さとる〉
NPO法人 上田映劇 副理事長/
一般社団法人 長野県観光機構 信州フィルムコミッションコーディネーター
映画製作の現場との運命的な出会いから十数年。「何者でもなかった」自分は、少なくとも「何者か」にはなれたかもしれない。それでも私は未だ、映画に教えられ、育てられ、生かされている。映画の制作過程がどれほど人や地域に影響を与えるか、私はそのことをこれまでずーっと、自分の身をもって体感し続けてきました。そんな私だから、やっぱり子どもたちにも「映画」に出会って、未来を切り拓いてもらいたい。そう、思う。映画はいつでもそばにいて、賢くて、愛と勇気をくれる、自由で楽しい存在だ。「映画」の力って本当にすごいから!
理事 林知一 〈はやし・ともかず〉
弁護士
ある写真家は、新幹線の窓越しに景色を眺めるとカメラのファインダーを覗くときと同じ感覚になると言います。枠があると意識が集中するのだと。この感覚に私は非常に興味を持ちます。何気なく目の前を流れ行く時間と空間に、枠があることで、そこに視線が生まれる、意識が注がれる、そして、豊かな意味が見出される。映画体験は多くないため語れることはないですが、人生で一番感動したフィルムはGiuseppe Tornatoreの“Cinema Paradiso”(1988)、一番多く見たフィルムはThe Rutles “All You Need Is Cash”(1978)というモキュメンタリーです。
*上記のコメントはすべて2019年時のものとなります

こども映画教室®︎ 団体概要
団体概要
| 団体名 | 一般社団法人こども映画教室 |
| 役員 | 代表理事:土肥悦子 専務理事:諏訪敦彦 理事:藤岡朝子 理事:原悟 理事:林知一 |
| 所在地 | 〒150-0036 東京都渋谷区南平台町4-13 南平台ハイツ2F |
沿革
| 2004年 |
| ・金沢で小学生を対象とした「こども映画教室」始まる |
| 2013年 |
| ・拠点を東京に移し任意団体「こども映画教室」となる ・大学、映画祭、フィルムコミッション、自治体、小学校などからの開催依頼とともに、活動地域が一気に全国に広がる |
| 2017年 |
| ・東京国際映画祭主催の中学生向け制作WS「TIFFティーンズ映画教室」の企画運営が始まる ・フランスの国際的映画教育プログラム「映画、100歳の青春」(CCAJ)への参加開始。日本側の正式なパートナーとなる |
| 2019年 |
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1月 法人化し「一般社団法人こども映画教室」となる 3月 映画教育を考える国際シンポジウム「映画は学校だ(EL CINE ES ESCUELA)」@チリ大学参加 4月 文化庁「文化芸術による子供育成総合事業 巡回公演事業」の実施団体に採択され、全国の小・中学校にて映画ワークショップの実践が始まる |
| 2020年 |
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1月 「こども映画教室」の拠点となる「こども映画教室アトリエSHIBUYA」をオープン ・「こども映画教室」を商標登録 |
| 2022年 |
| 10月 「こども映画教室 全国村プロジェクト」がスタート |
| 2023年 |
9月 文化庁「文化施設等活用事業」の実施団体に採択され、映画館等の上映施設での実践を行う 11月 東京国際映画祭主催「TIFF映画教育国際シンポジウム」の企画運営が始まる |
| 2025年 |
・ 文化庁「クリエイター派遣事業」の実施団体に採択される 11月 東京国際映画祭主催「TIFFティーンズ・シネクラブ」の企画運営が始まる |
定款
| 定款は、以下のPDFファイルをご覧ください。 |
| ▶︎ 一般社団法人こども映画教室 定款(PDF) |
