活動レポート:
こども映画教室@葛飾柴又2024
9月14日(土)〜16日(月・祝)、小学生向け映画制作ワークショップ「こども映画教室@葛飾柴又2024」が開催されました。
※特別講師は当初諏訪敦彦監督を予定しておりましたが、諸般の事情により深田隆之監督に変更となりました。
ワークショップ 1日目
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★ 赤チーム 1日目
今回の特別講師は“深ちゃん”こと深田隆之監督。皆がつくる映画のテーマは「勘違い/すれ違い」です。1日目はやることが盛り沢山!最初は準備運動として、手で作ったフレームを覗いてカメラの感覚を、耳を澄ませてマイクの感覚を体験します。その後、実際に機材を使い、1人ワンカット、人が“すれ違う”シーンを撮りました。赤チームは、ただすれ違うのではなく、スキップしたり暗い顔をしたり、感情にこだわって撮影。その甲斐あって、撮影してきた映像を上映した際には、他のチームからたくさん面白い感想が寄せられました。その後、最終日に上映する映画の撮影へ。赤チームは、ロケ地探しへ行くもなかなか決められず、ようやく雰囲気のある線路沿いの道を発見! そこで、ある「すれ違い」を撮ることに。終了時間が迫っていたので、撮影は一発勝負! 緊張の中カメラを回すと偶然にも電車が! 走る電車を背景にとってもドラマチックなカットが撮れました。明日も撮影頑張ろう!(ひとみちゃん)






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★ 青チーム 1日目
今日は葛飾区の歴史や、柴又が舞台となった「男はつらいよ」のお話を聞くところから始まりました。その後はスタッフの自己紹介と特別講師のふかちゃん(深田隆之監督)のお話がありました。そして、1人1つ「すれ違いのシーンを撮る」という今回最初の課題が出されて、チーム毎にそれぞれが課題に取り組みました。青チームの皆はすぐにうちとけてどんどんアイデアが溢れ出ている様子でした。暑い中、長時間の撮影で疲れた様子を見せながらも最後までこだわり、6人とも満足するカットが撮れました。
昼食後は、午前中に撮ったすれ違いのシーンを全員で鑑賞し、ふかちゃんや他のチームの人からコメントを貰いました。チーム皆、青チームが1番面白かった!と満足そうでした。
その後、ふかちゃんから映画のテーマとして「勘違い、すれ違い」が発表され、いよいよ本編の撮影が始まりました。青チームは川甚の3階で家のシーンの撮影を行いました。それぞれの役割を分担し、話し合いながら1カットを撮り終え、余った時間に外へロケハンに出かけました。
明日は暑い中1日かけて撮影するので、集中力を切らさずいい画が撮れるよう頑張りましょう!!(うーちゃん)



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★ 黄チーム 1日目
映画「男はつらいよ」シリーズの舞台・葛飾柴又での開催となった今回。黄色チームは小学1〜6年生まてが1人ずつの多彩な6人。事前の宿題の「寅さんへの手紙」も、お絵描きから便箋まで、思い思いに表現してくれました。午前中は様々なレクチャーを体験後、1人1つ【すれ違いのシーン】を撮影!黄チームは、川甚3階の旧ご自宅を使ってみたり、川甚の外で色んな動きをしてみたり。集音マイクやカメラの操作にもなれながら、様々な「すれ違い」をワイワイ撮影しました。午後は、全員の映像を上映鑑賞。みんなから笑いがおこったり、他の人の作品をみて新たな気づきを得たり。そして、チームで一つの【作品】を撮影へ!が、ここで問題勃発。どんな映画にするかの意見がまとまらない黄色チーム。江戸川の土手の原っぱに行ってみるも、話しあいに。。悲しくなったり、イライラしたり、悩んだり、色んな気持ちを体験した6人。でも、何も撮れてないよ…と焦り始めた中、「事件を解決するミステリーは?」という案に、「それならいい」と全員がニッコリ。今日はそこまでで、撮影できずに時間切れしてしまったけれど、〈みんなが納得して楽しく臨めること〉を根気よく考えた黄チームでした♡(くみちゃん)




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全体写真





ワークショップ 2日目
各チームが本格的な撮影に挑戦した、2日目のレポートです!
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★ 赤チーム 2日目
2日目は、昨日撮った作品を鑑賞する事からスタート。赤チームは特別講師のふかちゃんからも素晴らしいショットと太鼓判。 その後、川甚3階(マンションの部屋)にて、昨日の続きの物語をみんなで考えて、部屋の飾りつけをして、録音にも色々工夫をして撮影開始。みんな玄関に靴を綺麗に並べていて感激しました。 午後は、柴又帝釈天でのロケ。人が多いなか、みんなで協力してスムーズに撮影し実景撮影もたくさん撮りました。 その後、前日撮った電車のシーンが納得できず、みんなでもう1回チャレンジする事に。 20分間に2本走る電車を狙い、物凄い集中力を発揮し4テイクやって最後に昨日よりも良いシーンが撮れた!とみんな満足気な表情。 終了時間が迫る中、最後に『とらや』の前で撮影しよう!となり時間と人の多さと闘いながら、目標のカットを撮り切りました。 みんなの団結力と集中力が撮影を成功に導いた充実の1日となりました。 (べーくん)




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★ 青チーム 2日目
2日目は、川甚の2階で、1日目の午後に撮影した映像を観ました。ふかちゃんからのアドバイスに加えて、参加者のみんなからも、活発に意見が出ました。 その後、青チームは、すぐ江戸川のほとりに向けて出発しました。昨日、最後にロケハンをしていたので、場所は何となくイメージが出来ていて、午前中に3カット撮りました。お昼休憩の後、それまでの映像を全員で観ました。 午後は元の場所に戻ってから、木かげや川のすぐ近くなど、いろいろ移動して、撮影をしました。青チーム全員が、出演、カメラ、録音と役割を担当する中で、課題の「勘違い、すれ違い」をどう見せるか思いついたり、自由に意見を出し合いながら、進めることができました。 暑かったけど、充実して満足感のあるロケ撮影でした。明日は、室内の撮影と編集をする予定です。(けーこちゃん)




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★ 黄チーム 2日目
1日目はチームでの話し合いを徹底した結果、撮影を行わなかった黄チーム。赤と青チームが前日に撮影してきた映像を観て刺激を受けたのか、朝から気合十分で撮影に臨みました。
午前中は3階のベランダから遠くの土手で演技する2人をカメラに収めるという、いきなり難しい場面を撮影。大きな声で意思疎通をしながら、無事に1カットが撮れました。
黄チームは撮影を続けながら、物語や設定のアイデアがどんどん湧いてきます。演技ではセリフを固めずにアドリブを多用することもあり、1シーン1カットに複数の人物が登場するなど、難しい長回しにも挑戦。カメラワークにこだわりを見せる職人気質のキャメラマンが、みんなの熱演をフレームに収めます。撮り残したカットはあるものの、たくさんの収穫があった黄チームの2日目でした。(おかりん)




ワークショップ 3日目
追加撮影や編集を経て、ついにみんなの映画が完成!最終日のレポートです。
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★ 赤チーム 3日目
いよいよ最終日!まずは昨日撮ったカットを簡単に並べて、皆で見直すところからスタートです。昨日はバッチリだと思っていたけど、深ちゃんから「ここが観ている人には分かりにくいかも」と鋭い指摘が。急いで追加撮影しなくてはいけないことが分かりました。
時間がないので、編集チームと追加撮影チームに分かれることに。どちらも、どうしたらもっと伝わるだろうか、と必死に悩みながら作業を進めます。


なんとか追加撮影も終わり、午後から本格的に編集作業へ。カットの繋ぎ方だけでなく、音にもこだわる赤チームは時間ギリギリまで粘ります。同時並行でポスター制作に音楽づくりと大忙しでしたが、なんとか時間内に映画が完成!悩んだ甲斐あって、分かりにくかった箇所は、ずっとステキなシーンになりました。

緊張の上映会、たくさんの拍手や感想をもらった6人。誇らしげに舞台挨拶をする姿が本当にかっこよかったです。赤チームの皆、お疲れ様でした!
(ひとみちゃん)

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★ 青チーム 3日目
2日目に撮影した映像を全員で観るところから始まった3日目。午前中は3階でラストシーンの撮影をしました。それぞれのアイディアを聴いて、1つ1つ話し合いながら撮影を進めていきました。途中、疲れからか集中力が切れそうになる場面もありましたが、最後はみんな緊張感をもって、最高にゾッとするラストカットが撮れました。

昼食後は全員で編集作業とタイトル決めをしました。タイトル案2つで意見が割れ、なかなか決められない状況が続き、最終的には2つを取り入れた全員が納得できる形になりました。その後は編集とポスターに別れての作業。ほかの班のポスターができあがり、締切時間が迫る中で団結し、なんとか上映会前に素晴らしいポスターが出来上がりました。


いよいよ上映会。青チームの映画に対する観客の反応に皆大満足。舞台挨拶では緊張しながらも自己紹介や質問応答など全員しっかりと話せていました。
3日間はあっという間だったけれど、驚くほど仲良くなった青チーム。帰る時にはみんながまた参加したい!と言ってくれました。青チームのみんな、お疲れ様でした!
(うーちゃん)

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★ 黄チーム 3日目
3日目もまだまだ撮影したい黄チーム。まずはみんなでこれまで撮ったカットを順番につないでみて、どんなカットが必要かを考えました。すると案外足りないカットがたくさん!さきティや深ちゃんから残り時間で撮れるものを厳選しようと言われて、大慌てで撮影に取り掛かります。

どこにカメラを置くか、どこでカットを割るか、みんなで映画のできあがりを思い浮かべながらアイデアを出しあいました。ギリギリまで撮影しながら映画のタイトルも決めなくてはならないけど、意見が2つ出てなかなか決まりません。けれど2つの案の良いところを合体させて、納得のできるタイトルができました。それを元にしてポスター班が協力して作業しているあいだ、編集班は急ピッチで映像をつなぎ、上映会直前まで粘りに粘ってなんとか完成させました。


(ニイニイ)
