大阪 粉浜小学校文化庁巡業 『お早よう』鑑賞・制作ワークショップレポート

https://www.shochiku.co.jp/cinema/database/03241/

今回の巡業では、全校生徒で小津安二郎監督作品『お早よう』の鑑賞、5、6年生は鑑賞ワークショップを行い、翌日6年生で制作ワークショップを行いました。鑑賞作品は世界的にも評価の高い映画監督「小津安二郎」の1959年の作品『お早よう』です。

おはなし
舞台は昭和30年代、東京郊外の新興住宅地。近ごろ、このあたりの子どもたちの間では、おでこを押されたらオナラをする「オナラ遊び」が大流行。その子どもたちの目下最大の関心ごとは、出まわり始めたばかりのテレビ! 勉強そっちのけで近所のテレビにかじりつくので、大人たちは頭が痛い。実と勇の兄弟は、テレビを買ってくれと騒いで「黙っていろ!」と父親に叱られ、ついには学校でも口をきかない「だんまり作戦」を決行! 
庶民の生活をいきいきと描いた、愉快なホームコメディ。

鑑賞ワークショップ

まずは特別講師の萩生田宏治監督(はぎぎ)からテレビが普及し始めた頃の時代背景の説明。そして映画のなかに出てくる赤いものを探してみよう!という小さなミッションを伝えて鑑賞開始。赤いものをみるたび「赤ー!」という声が響き、応援上映のように盛り上がりました。

続いて5、6年生による鑑賞ワークショップ、流れにしたがってそれぞれのチームの「『お早よう』映画地図」を完成させていきます。みんなに人気の台詞は「プー」「アイラブユー」ですが、なかにはマニアックな台詞をあげる児童の姿も。

制作ワークショップ

翌日6年生で制作ワークショップは「おはよう、いい天気ですね」に続く、切り返しショットを用いたワンシーンを制作する、というものでした。お話づくり、編集を含めて1時間程度というスケジュールでしたが、結果的にすべてのチームが完成することができました。

そして全チームの作品上映、やはり友だちが大スクリーンに映し出される光景に体育館は歓声が大爆発!終わったあとはもう一度あのシーンを撮り直したい!という声も聞こえ、大成功でした。